伊勢・猿田彦神社


外宮から猿田彦神社へ。
どうも内宮の近くにあるらしい。


サルタヒコは「大神」。神位が高い。
天狗のモデルになるほど容貌が異様。







なぜ、女神を表す内削ぎの千木なんだろう。







当神社の祝詞では「サダヒコノオオカミ」というらしい。
出雲の佐太神社を思い出す。






佐太大神は、神魂命の子の枳佐加比売命を母として加賀の潜戸で生まれた。
ということになっている。

神魂命(カミムスヒ)は造化三神だから古い。
枳佐加比売命(キサカイヒメ)は大国主を蘇生させた姫。
加賀の潜戸(かかのくけど)は松江市にある風光明媚な洞窟。
とにかく、サルタヒコは出雲生まれということになっている。





サルタヒコといえば、アマノウズメ

サルタヒコは、ニニギの先導を終えたのち
アメノウズメと共に故郷の伊勢に戻ったという。
日本書紀では出雲ではなく伊勢が故郷となっている。





サルタヒコは、
伊勢の阿邪訶(あざか)の海で漁をしていた時、
比良夫貝(ひらふがい)に手を挟まれて溺れ死んだ
ということになっている。
この説話の意味がまったくわからない。







サルタヒコの子孫が、倭姫に神宮の土地を献上したらしい。
サルタヒコは、出雲から出てきてこの地を治めていた豪族
だったのだろうか。



1621年刊行の中国史書「武備志(びぶし)」に「日本三津」として
 安濃津(あのつ)・・・伊勢
 那津(なのつ)・・・・博多
  坊津(ぼうのつ)・・・鹿児島
というのがあるらしい。

古代の話で、伊勢の港は聞いたことがない。
が、古くから栄えていたとも考えられる。

「伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ」を思い出した。
がこの場合の津は、津藩つまり神宮のことらしい。