上賀茂神社



アヂスキタカヒコネという神、別名 迦毛大御神(かものおおみかみ)。
宗像三女神のひとりタギリヒメとオオクニヌシとの間に生まれた子で
御所市の高鴨神社に祀られていて、この神社は鴨氏発祥の地とされる。
出雲と葛城か・・・思考はいったんここで止まってしまう。



京都市北区にある上賀茂神社(通称)。
山城国一ノ宮。二十二社の上七社。伊勢神宮に次ぐ社格とされる。







正式には、賀茂別雷(かもわけいかづち)神社というらしい。







この参道が特徴のひとつ。

この芝生の上で、毎年5月に賀茂競馬が行われる。
カモケイバ?そんな地方競馬あったっけ、と一瞬思ったが違う。
1093年に始まった「かもくらべうま」という神事だった。
JRA風にいうと、芝150m直線2頭立。
ちなみに騎手は「乗尻(のりじり)」というらしい。





参道の東側を「ならの小川」が流れる。







さらに東側にある「庁屋(ちょうのや)」
供物を作るための家屋で、建物は家光時代のものらしい。







庁屋の脇にある校倉。

この一帯からなかなか奥に進む気になれなかった。
大体、古代のことはようわからんが、賀茂氏って
いったい何者なんだろうと、ぐるぐる考えていた。
出雲、葛城、山城・・・。





すこし奥に入った。渉渓園あたり。
あの雅な曲水の宴が行われるところだろう。







下鴨神社の祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)。
神武東征にでてくるあの八咫烏とされる。
高鴨神社のアヂスキタカヒコネと同神なのだろうか。

賀茂建角身命の子 玉衣姫が丹塗矢で懐妊して生まれたのが
ここ上賀茂神社の祭神 賀茂別雷大神。丹塗矢は秦氏を暗示
していると思われる。






上賀茂、賀茂氏。下鴨、鴨氏。
賀茂は天神系、鴨は地祇系?
賀茂と鴨。微妙に、けれど正確に使い分けているような気もするが。







上賀茂神社でいちばん神聖なる場所とされる「岩上(がんじょう)」。
賀茂祭葵祭)の折、宮司がこの岩の上で蹲踞して勅使と対面するらしい。
古代祭祀の形を今に伝える賀茂信仰の原点」と説明書きにあった。








工事中の楼門をくぐって中門まで来た。が、
このでっかい破魔矢に「ここまで!」と
言われた気がしてすごすごと引き返した。








謎はナゾのまま。



伊勢の「斎宮」に対して賀茂の「斎院」。
斎王がいたのはこの2社だけか。

カモ氏とハタ氏の力が強かった。
そんなことぐらいしか想像できない。