2016年(5)五条市

奈良県五條市を散策。
ん、五條か五条か。まあどっちでもいいか。


国道24号線の脇にあっていつも素通りしていた場所。
五條代官所跡。







ここは、天誅組に焼き払われた後に再建された場所のようだ。







五條市史跡公園として残されている。







明治維新のさきがけを標榜しているが
五條市(古くは宇智郡)の歴史は古代から深い。







ふたつの神社を探して歩いた。

新町通りは、確かにそれらしい雰囲気が残っているが
「今も歩ける江戸時代」という表現は、何かこそばゆい。




歩いていると、こういうものも目に付く。







瓦屋さんの屋根。皮肉な光景だ。







地図によると、目指すひとつ目の神社はここの筈。中に入る。







あった。お寺と同居。まあよくある事。






参道入口まで行って確認。ここだ。

2016年、春の選抜高校野球、奈良智弁学園が初優勝。
テレビで校歌を聞いた。作曲は古賀政男さん。
「宇智(うち)の丘には わたる陽のあまねきめぐみ 塔高く 」
と始まった。
智弁学園はこの神社の南、吉野川をはさんだ処にある。

ともかく、祭神の宇智大神は武内宿祢という説にひかれて来た。
武内宿祢は、「内の朝臣」と呼ばれていた・・・



そのこととはまったく関係ないが、後で調べてみると、
聖武天皇の第一皇女「井上内親王」という人が浮かんできた。

その内親王の陵墓が「宇智陵」に比定されている。
校歌にある「宇智の丘」のあたりだろうか。

あ、そういうことか。
隣の安生寺の入口看板に「聖武天皇勅願寺」とあった。
(四つ上に戻った写真)






次の目的地も歩いて行った。
「式内 浮田之社 荒木神社」の碑。







参道が新しい道に分断されている。







なぜここに来たか。・・・思い出せない。







何か理由があった筈。たぶん「浮田の杜」に反応したのだろう。






万葉集に詠われた景勝地ということか。







ただし、伝説地と書いてあるように諸説ある。
ここから吉野川あたりが見えれば、そうかな、という感じもするが。







帰り道。
なぜこういう名称にしたか聞いてみたい。



五條市は、奈良という感じはあまりしないが
見どころはたくさんあると思う。

2016年3月のことでした。