越中八尾


関西で「八尾」はヤオだが、ここは「えっちゅうやつお」。

おわら風の盆という言葉を見聞きすると郷愁を覚える。
テレビで見ただけなのに不思議なものだ。
石川さゆりさんの風の盆恋歌の影響が大きいかもしれない。


いつか、9月の踊りも見たいが、その前に街並みだけでも
と思ってやって来た。

江戸時代、売薬や養蚕で栄えた町らしい。







奥の建物が越中八尾観光会館(曳山展示館)。
そこに車をとめた。







展示館前の通り。







ひとつ奥に入った通り。普通の舗装道路。
このあたり、三つの通りが並行している。







もう一筋奥に入る。







それらしい雰囲気がある。
この通りは日本の道百選通り、のようだ。







この車のおじさんは、何回も止まっては写真を撮っていた。
歩けばいいのに。







読んでみると、語呂がいい。







まちがいなく、ここで町流しがあるのだろう。







予約は取れないと思うが。







台風到来の時節、風の被害を受けないよう豊作祈願をした。
そして、富山では休みのことをボン(盆日)という習わし
があって、その祭りを風の盆というようになった、らしい。







ゆっくり歩いた。落ち着く。







と、こんなものを設置している作業現場に出くわした。
思わず「あの富山市議会か」とシャッターを切った。








諏訪神社があった。この辺り、諏訪町だと後でわかった。
千木や鰹木が「女神」を表しているのが少し気になった。







読経が聞こえてきて、お坊さんが立ち止まった。







私が通り過ぎても渋い読経は続いていた。







曳山展示館に戻って、中に入った。

毎年5月3日に越中八尾曳山祭というのがあって
これはその曳山(山車)のひとつ。
全部で6基、ここには3基展示してある。
相当の財力がないと、これはできないと思う。




これは諏訪町の曳山。ご神体は神功皇后、武内宿祢
そして抱きかかえられているのが応神天皇



気になっていたので、展示館の男性に
「あそこの諏訪神社のご祭神は誰ですか」と聞いた。
「ああ、あそこは・・・・・ちょと調べます。」

しばらくすると女性の方が分厚い「町史」を持ってきて
諏訪神社のページを開いてくれた。
「ああ、やっぱりタケミナカタですか。わざわざすみません。」
「いえいえ、色々聞いてくださるとこちらも勉強になるので。」

これがきっかけで、男性は富山のことを色々教えてくれた。
そして世間話も色々と。それから玄関まで出て、見送ってくれた。

お世話になりました。





風の盆を見るなら、富山駅周辺に泊まって電車でくるのがいい。
男性はそう教えてくれました。そうします。


この踊りと胡弓の世界を生で感じてみたい。

そうそう、菅原洋一さんの風の盆という歌も沁みます。