西教寺
明智光秀ゆかりの寺、というイメージだけで
車を駐車場にとめて歩き出すと、裏手から入ったようだ。
どこに行っても結構このパターンが多い。
いきなり本堂に出くわした。
1739年に再建されたもので、用材は紀州藩が寄進したらしい。
光秀の辞世句、とされている。意味が皆目わからない。
説明書きによると、最初は順縁・逆縁のことらしい。
三行目から、55年の人生の夢も覚めてみればすべて
一元に帰す・・・やっぱりわからない。
わかったのは、自分は逆縁の徒であるということだけ。
普段なら階段を見れば上るが、この日はやめた。
こういう感じは、珍しいと思う。
このお寺の開基は聖徳太子となっている、が
僧・真盛(しんせい)が入寺してから栄えた
らしい。
真盛という人は紀氏の末裔で、「紀貫之から数えて十七世
あるいは二十一世と言われている」と説明書きにあった。
本堂は小高いところにある。山門は下り切ったところだろう。
いつもなら下りるが、この日は足が重かった。
しばらくこの景色を眺めていた。
なにかしら、動く気になれない空気感の中にいた。
君も疲れたか?
明智光秀という人は、一言でいうと謎。
娘ガラシャは、一言でいうと・・不憫。
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ