八咫烏
神武東征の一場面だがもちろん主人公は八咫烏。
ヤマトにいた出雲族の巫女が、訳あって海人族
の住む熊野に流れてきた。そこで生まれたのが八咫烏。
神武がヤマトの出雲族を攻めるため熊野にやってきた。
八咫烏は道に詳しく、出雲の言葉がわかるという事で
神武軍の先導役となった。
簡素で綺麗な境内。
混血の八咫烏も参加した降伏の交渉。
これに応じなかった長髄彦を殺したのは熊野の海人族。
鳥居を振り返る。住宅街にある。
かくしてヤマトは海人族の手に落ちた。
アマノウズメは「あなたの母はよく知っている」と言った。
東征ではなく「東遷」と彫ってある。
最近私は、やっぱり「東征」だと思っている。
八咫烏を描いた絵があった。
図らずもこの絵の八咫烏は、司馬さんのイメージに近いと思える。
素朴な青年なのです。
この神社は、
神武が名草戸畔を註したときの本陣があった場所だと伝わる。
「八咫烏」は強烈な短編です。