ワカヒルメ(玉津島神社)


とうとう2月の投稿はゼロだった。
年始の誓いは、早くも崩れ去った。

相変わらず神社巡りをしていたが
今までよりも祭神にこだわって色々妄想していた。

けれど祭神たちは
古代史のヒントにはなるだろうが
決め手にするわけにはいかない。












天照大神の御妹稚日女尊を祀り」と書いてある。

稚日女(ワカヒルメ)はアマテラスの妹で神衣を織る女神であるが
スサノオの悪戯に驚いて死んでしまう。

また、神功皇后三韓征伐の帰途、神戸あたりで船が進まなくなり
占いどおりワカヒルメを(生田神社に)祀ると船が無事進んだとある。

機織りと船(海)がどうつながるのか?




稚児柱のある両部鳥居だ。神仏(密教)習合の名残なそうな。
その右側には稲荷社がある。

この神社は神功皇后も祀る。
神功と稲荷も気になる。
丹波トヨウケヒメつながりか?




裏手にある奠供山(てんぐ)に上ると本殿屋根が見える。
普通に見るとたしかに女神である。

ここには衣通姫(ソトオリヒメ)も祀っている。
由緒書きにあった「衣通姫神詠」とされる歌は
第58代光孝(こうこう)天皇の夢枕に
衣通姫が現れて詠んだもので、本人が詠んだとは思えない。
それから、どうも由緒書きはワカヒルメよりも
この衣通姫をアピールしているように見える。






奠供山山頂。といっても標高35m。
聖武天皇行幸時に上ったところのようである。







いい眺めだ。









どうもこの稲荷が気になる。


それともうひとつ、ワカヒルメは丹生都比売だという。
でも、「それはないんじゃないの」と言いたい。

だから、むしろ
なぜワカヒルメと丹生都比売を結びつけたか
それを知りたい。


そして、ワカヒルメを「元よりこの地におわす神」とするならば、
それは名草の女神かもしれない、とも思う。