2015年(20)島本・大山崎



12月。振り返りもいよいよ最終。



地図を眺めていて、おやっと思い、探した。
和歌山市にある栄谷諏訪神社






これが全貌。たしかに鰹木が見える。





昔この地に諏訪神社があった。けれど明治43年に廃された。
昭和57年、ある人が私財を投じて再建、信濃諏訪大社本宮
から勧請を受けた、というような事が書かれてある。

すごい人だなと思う。と同時に、
なぜ地図に載っているのだろうとも思う。






大阪の島本町へ行った。
水無瀬神宮(みなせじんぐう)。

名水が湧き出る地だそうです。近くにサントリー山崎がある。
だから「水が無い」というのは不思議だなと思っていたが、
どうも「無」のナは、単に「の」という意味らしい。
ということは、「水の瀬」ということになる。
6月を「水無月」というのも同じことだろう。




神門。ここに面白いものがある。





五右衛門の手形跡。けれど、どう近づいても見えなかった。






すっかり正月モードだった。







実は、この水を汲みに来た。「離宮の水」というらしい。
近くにサントリー山崎があるくらいだ、きっと旨いのだ。

この方たちは常連とみた。私は、ほんの1.5リットル。
まろやかで、ほんのりまとわりつく感じがあって美味。






同じく島本町にある若山神社






相当広い。そして、結構登る。






701年、行基が創建し、なぜかスサノオを祀る。






太子信仰ってすごいなと思ってしまう。






やっぱりまったくスサノオの匂いはしない。






スサノオの匂いはしないが、
ウイスキーの香りがあった。
両脇にある白い樽はサントリーだと思う。






五右衛門は、水無瀬の宮に手形を残すくらいなら
ここで「絶景かな」と見栄を切ればよかったのに、
と思う程いい眺めだ。手前に新幹線が走り、その
向こうは桂川宇治川、木津川が合流し淀川とな
るあたりか。そして石清水八幡宮の男山が見える。









京都、大山崎町にある宝積寺(ほうしゃくじ)。
車は喘ぎながら天王山を登る。






秀吉と光秀、山崎の戦いで秀吉はここに本陣をおいた。
秀吉が座ったといわれる出世石。お尻は小さかったようだ。







秀吉得意の一夜造りだそうです。



今年の振り返りはこれで終了です。



今年の漢字一文字は「安」。
安倍、安保、不安、安全が揺らぐ、安心を求める。
いい意味での安はひとつもないのに、「安」とは。

司馬さんの「歴史の中の日本」にこんな一文がある。

この島の防衛の至難さから考えて、一発の弾ももたずに
日本の防衛をなしうる魔術的な政治力だけが、
今後の日本の首相になりうる唯一の条件ではあるまいか。

抜粋なので文脈がわからず誤解を招くかもしれない。
そして真意がわかっているかと問われれば心もとない。
だけど、安倍首相は自ら弾をもったことだけは確かだと思う。





あと7時間たらずで除夜の鐘。



来年は、いい意味での「安」であることを願うばかり。


平成27年12月31日