枚岡神社
意識しないと、何故か「まきおか」と読んでしまう。
枚岡(ひらおか)神社。近鉄奈良線の枚岡駅真ん前。
注連縄で隠れているが、天孫輔弼と刻まれている。
天孫ニニギを補佐したアメノコヤネのことらしい。
行ったのは昨年末。お正月の準備が始まっていた頃。
どうもこの両側の剣に違和感を覚えた。
タケミカヅチが稲佐の浜で国譲りを迫った時に座った
布都御魂(ふつのみたま)らしいが、しっくりこない。
主祭神はアメノコヤネで、中臣氏の祖神とされる。
フツヌシとタケミカヅチは、藤原氏の勧請による。
藤原氏がアメノコヤネを春日大社に勧請したことから
「元春日」と称されている
その後、今度は、春日大社からタケミカヅチらが勧請
されたらしい。
私は、中臣氏と藤原氏(鎌足、不比等)は別物と思っている。
ここの祭神をみると、もとは中臣氏のアメノコヤネだけだったのに
だんだんと藤原色に染められてしまったのだ、と感じた。
枚岡神社創祀の地である神津嶽(かみつだけ)に向かった。
神津嶽本宮の手前に休憩所があった。絶景。
創祀は、神武天皇即位前ということらしいが
さて、いつなんだろう。紀元前?紀元後?
本宮の社殿は、平成に入ってから建てられたもので
いわば、真新しいものです。
こうして眺めていると、このあたりからは昔、
瀬戸内海を進んでくる船団がよく見えたこと
だろうと思えた。空気も澄んでいただろうし。
平成26年12月