山陰旅17(大神山神社奥宮)

上淀廃寺跡から大神山(おおかみやま)神社奥宮へ向かった。
延喜式には「おおみわのやま」と記されているらしい。


車で山に登る場合、右に左に忙しくハンドルを切ることが多い。
けれどここは、ほぼ真っすぐにゆるやかに登ってゆく。
ほお、こんなところもあるのかと感じ入った。快走路だった。








モンベルの店の前をすぎ、橋を渡った処に駐車場があった。
車を停め、参道に出た。またもや一直線。









とことこ登ってゆくと大山寺に突き当たる。
左に奥宮への道があるが、先にお寺に行った。









8世紀初頭の建立で天台宗比叡山とのつながりが深く、
西日本の一大拠点だったが廃仏毀釈によって衰退したらしい。









お寺をあとにして、奥宮に向かった。









これが日本一長いといわれる自然石の石畳。
650メートルあるそうな。黙々と歩く。









神門。逆さ門と呼ばれ、外側にカンヌキがある。
外から閉じ込めるという意図の表れか。








神門を過ぎると社殿が見えてくる。








求めていたのは、この風景だった。
が、イメージ通りの写真は撮れない。








日本最大級の権現造りだそうだ。
権現造りは久能山東照宮(1617年)に始まるといわれている。
とすれば、建物はそれよりは新しいものである。









いわゆる「パワースポット」として有名らしいが
私は、何も感じない、鈍感な人間のようである。
いや、神仏習合の匂いだけは感じた。




出雲と伯耆の国を合わて、雲伯(うんぱく)という呼び方がある事を知った。
ブログのタイトルを「雲伯の旅」に変えたいが、もう遅い。

大山寺まで降りてきた頃にみぞれが降りだした。
幸運にも予報が当たった。

このあと、蒜山高原を経て帰路についた。


平成26年11月