笠置寺

上野城からの帰り、柳生への道を地図で探していると「笠置寺」が目にとまった。寄ってみるか。やっと車一台通れるような狭い山道を登ってゆく。
 
 
 
どういう処なのか予備知識なしで到着。開基は天武天皇とあった。見どころは磨崖仏。後醍醐天皇の行在所跡もある。ということは・・・。

 
 
 
 
 
巨大な岩に驚く。

 
 
 
 
 
 
 
本尊の弥勒磨崖仏(約15㍍)。手前は十三重塔。磨崖仏の彫線は見えない。

 
 
 
 
 
 
 
さらに奥に進むと虚空蔵菩薩磨崖仏。

 
 
 
 
 
空海が一晩で彫ったという。まさか。

 
 
 
 
 
 
木津川が見えてきた。

この写真を撮った私の後ろに、三脚を構えた青年がいた。それほどの景色なのかなと思いながら通り過ぎようとすると「電車来ますよ」と青年が言う。「えっ」としか答えられない私に「あと1分くらいで来ますよ」とたたみかけてくる。どこ?と聞きながら指差す方を見ると、線路があった。私はいわゆる撮り鉄ではないが、せっかくなので撮りましょう、ということで撮った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
200ミリの望遠では無理でした。青年は三脚と手持ちの2台でパシャパシャ。一応青年に礼を言ってその場を過ぎた。

 
 
 
 
 
 
 
もうすぐ紅葉真っ盛りで、このお山も賑わうのだろう。

 
 
 
 
 
 
 
ライトアップもあるみたいだし。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
後醍醐天皇行在所跡。
御所を出た後醍醐天皇楠木正成を呼び寄せたのがこの笠置山らしい。

このお山については、もう少し詳しく調べたいと今思っている。
 
 
 
 
山道を下り始めると、あの青年が歩いていた。乗るか?と聞くとハイと言って乗り込んできた。あの電車をあの場所から撮るために歩いて登ったのだという。京都に住む大学生という。麓の郵便局前でおろした。あの電車に乗って帰るのだという。
 
 
 
 
 
 
奈良に入り、南下していると平城京跡に出た。

 
 
この夕日も素晴らしかったけれど、あの青年の清々しさがよかった。
 
 
平成25年11月