2013-09-16 石上神宮 奈良県 石上神宮(いそのかみじんぐう)へ行きました。その時は気付かなかったけれど、いま写真を見るとぽつんと秋があります。 神宮とは特別な神社で、日本書紀では伊勢と石上のふたつだけらしい。 拝殿。(国宝)主祭神は「布都御魂大神 (ふつのみたまのおおかみ)」「ふつのみたま」というのはタケミカズチが使っていた霊剣で、神武東征の折、ヤマト征服に役だったものらしい。 拝殿からは相当に奥まった所が見通せます。他にはない厳かで美しい空間があります。見とれますヨ。 拝殿から振り返ってみた楼門。 楼門の脇に、こんなものがありました。永久寺と書かれています。 出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)割拝殿。(国宝)明治に廃寺となった永久寺から移築されたものです。 ここは物部氏の氏神であり、ヤマト政権の武器庫があったことでも有名です。 武器庫は、剣千振を作ってここに収めたとされる五十瓊敷入彦命(いにしきいりびこのみこと)が管理していたらしい。 伊吹山で死を迎えたヤマトタケルは、このイニシキイリがモデルであるという面白い説があります。九州征伐はヤマトタケルだが東国征伐はイニシキイリだと。 永久寺跡に寄ってみました。後醍醐天皇が吉野に落ちる途中、この寺に立寄ったことを示す石碑と庭園にあったとされるこの池が残っているのみです。 永久寺跡から神宮に戻ってくると、先ほどの出雲建雄神社がこんなふうに見えました。 永久寺は大寺であったらしい。その地に今は巨大な天理教本部の建物群がそびえている。 平成25年9月撮影