金剛峯寺

随分と訪れた高野山の中で一度も行ったことがないところ。
今日はそのひとつ、金剛峯寺に絞って行きました。
 
 
 
正門。(写真奥、ちょっと見にくいです)
1593年に再建された当時のままだそうです。

 
 
 
 
 
正門に近づくにつれ、檜皮葺の屋根がだんだんと大きく見えてきて
中に入ると、予想を裏切る「でかさ」です。
よく見かける写真とは異なって、重厚さをも感じます。

奥の院と、金堂などがある壇上伽藍は、高野山の二大聖地といわれます。
そしてこの金剛峯寺は現在、座主の住寺ということで、世界遺産の一部です。
 
 
 
 
 
5月から11月の間、毎週日曜日には、こうやくんの「定期出演」があるようです。

金剛峯寺と言う名称はもともと高野山全体を指したようですが、明治に入ってから
青巌寺と興山寺の両寺院を合わせて、建物そのものを指すようになったとのこと。
 
両寺院とも応其上人の建立で、
青巌寺は、1593年豊臣秀吉が大政所の菩提を弔うため、応其上人に建立を命じたとあります。
 
 
 
 
 
拝観料を払い、中に入ります。東から西に向かいます。
襖絵がある部屋をいくつか過ぎると、中庭に出ます。
写真右手前の部屋が、関白秀次が自刃した部屋と伝わります。
1595年のことで、創建後わずか2年後のことです。

部屋と中庭。説明書きを読みながら、やけに真実味のあるロケーションに思えてきました。
殺生を禁じている寺院で、こういうことが行われるのは、まさに異例。
時代といえばそれまでですが、秀吉は近しい人々を随分殺しています。
 
 
 
 
中庭から奥に向かう廊下。枯山水の世界です。

 
 
 
 
 
さらに奥へ進むと石庭があります。蟠龍庭(ばんりゅうてい)というそうで
1984年弘法大師御入定・1150年御遠忌の際作られ、国内最大級の石庭だそうです。

この写真の左手に新別殿という大きな部屋があり
そこでお茶とお菓子をごちそうになりながら、法話をしばし聞いていました。
 
 
 
 
 
行きは建物の南側をとおり、帰りは北側を通るルートになっています。
ここは、台所です。

 
 
 
 
 
お釜が3つ並んでいます。
二石釜というそうで、3つで二石、2000人分のご飯が炊けるそうです。

 
 
 
 
 
高野山にありながら、密教とは異なる雰囲気の場所です。

 
 
撮影日:平成24年5月27日