願成寺

海南市にある願成寺(がんじょうじ)というところに行きました。
普通に車で行っても面白くないので亀池公園に車を駐めて歩くことにしました。
本によると約30分。最初は川沿いに平地を歩きます。

 
 
 
この日は、日差しが強く、途中からはたらたらと坂道で、
行けども行けども見えてこない。
「何が30分じゃ」と息苦しさのなかで、本を呪った。
 
冗談抜きで、熱中症の恐怖が頭をよぎった。
水を持っていてよかった。帽子を持っていてよかった。

 
 
 
まだ、こんな階段を登るのか。
しかも、その向こうには何も見えない。
普通、何か建物らしきものが見えるじゃろに。

 
 
 
 
境内。
ここに来たのは、本寺の沿革に惹かれたため。
「美福門院の兄弟である湛慶上人が、待賢門院の冥福を祈るため建立」とある。

 
が、それらしいものは見当たらず。
というより、意識が希薄で見つける根性もなかった。
 
ここは「アジサイ寺」として有名らしく、
しばらくすれば賑わうのかな。
屋根の草むしりが要るなぁ。
などと思いながらぶらぶら。

 
 
 
 
ところが、本堂でこれを見つけて俄然元気を取り戻した。
ガラス戸の中に面白い絵が。しかも瓦に書かれている。

 
これは、大津絵と呼ばれるもの。

ウィキペディアより東海道、逢坂関の西側に位置する近江国追分(髭茶屋追分)を発祥の地とする。寛永年間(1624- 1644年)のころに仏画として描かれ始めた。当初は信仰の一環として描かれたものであったが、やがて世俗画へと転じ、加えて18世紀ごろより教訓的・風刺的な道歌を伴うようになった。

なぜ、ここにこういう絵があるかは、不明です。
 
しっかり休息して帰路につく。
確かに、帰り道は30分の道のりでありました。
 
撮影日:平成24年5月5日