2013-05-14 宇賀部神社 和歌山県 1972年、グアム島から帰還した横井庄一さんは「恥ずかしながら帰って参りました」とおっしゃった。当時、私はリアルタイムにニュースを見ていて、今も覚えている。 その2年後1974年、ルバング島から帰還した小野田寛郎さんは「天皇陛下万歳」とおっしゃったらしい。 ここ宇賀部(うかべ)神社は小野田さんの実家が宮司を務める神社です。 車では少し難しい場所にあります。 一見、他と変わった様子はありません。 ですが、拝殿前には小野田寛郎さんが建立された「不撓不屈」の石碑があります。29年間、ルバング島で日本の情勢を知りつつも任務を全うした小野田さんが選んだ言葉です。 この4文字は、横綱貴乃花が大関昇進時に口上で述べた言葉として記憶に残っていました。 この神社は地元で「おこべさん」と呼ばれているそうです。伝説の名草戸畔(なぐさとべ)の頭部、つまり「こうべ」をお祭りしていることに由来するということです。 名草の長であった名草戸畔(名草姫)は、神武東征の折、戦い破れ、頭、胴、脚が切り裂かれたと伝わります。 名草戸畔の名は日本書紀に出てくるそうです。小野田寛郎さんは、今もご健在です。 撮影日:平成25年5月6日