2013-03-25 法華寺 奈良県 今日3月25日、朝刊にちいさな記事が載っていた。「法華寺住職に皇族・公家出身外初の住職が就任した」とのこと。つい先日訪れたばかりだったので目にとまった。 法華寺は総国分尼寺で光明皇后ゆかりの門跡寺院として知られる。 5本線の入った壁は格式の高さをあらわすらしい。 通称赤門とよばれるこの東門から入る。本尊秘仏開扉の期間中だった。 入るとまず左手の鐘楼が目に入る。右奥が本堂。 さきに浴室(からふろ)に寄った。「光明皇后が千人の垢を自ら流した」という伝説の蒸し風呂。蒸し風呂といっても、おしりに直接蒸気があたる仕組みで、やけど防止に敷いた布が「風呂敷」と呼ばれるようになったとか。 本堂。本尊秘仏とは、国宝十一面観音像。左足に重心があり、つまり腰を左にひねった立ち姿で一見安定感に欠ける。が、見据えていると実に安定したバランスで美しい。 なにげに皇室ゆかりのお寺だとわかります。 光明皇后は藤原不比等の娘で、皇族以外から初の皇后であったらしい。1300年近くを経て、初めて皇族・公家出身外初の住職が就任したという今日の記事が何か因縁めいて思えた。