施無畏寺

平治の乱の折り、熊野参詣の途中にあった平清盛をたすけて
無事帰洛させた湯浅宗重という人がいます。湯浅城の城主です。
この人の孫に明恵上人がいます。
 
紀伊水道に面した眺めのいいところに施無畏寺があります。
明恵上人の従兄弟にあたる藤原景基が1231年に開創したと伝わります。

本坊の境内
 
 
 
 
 
ここから少し山道を登ると本堂があります。
桜の名所のようです。

 
 
 
 
 
明恵上人は栂尾高山寺を開山したことで有名で
超人的な学僧という評価もあるようです。が、
何故かいまいち知名度というか人気がないように思います。

黒い鐘つき紐は、始めて見た気がします。
 
 
 
 
 
 
開山堂。
鐘つき紐が大きな筆に見えてきます。

 
 
 
 
明恵上人を詳しく調べたわけではありませんが
清廉潔白、無欲無私、修行重視などのキーワードが出てきます。
つまり俗っぽさがなかった?

海の見えるお寺は、いいものです。
 
 
 
明恵上人は文覚上人の孫弟子です。
文覚は源頼朝の側近的な存在で、
明恵の父、平重国は頼朝に殺されています。
なんとも複雑怪奇な時代です。
 
 
撮影日:平成24年2月19日