2012-02-22 施無畏寺 和歌山県 平治の乱の折り、熊野参詣の途中にあった平清盛をたすけて無事帰洛させた湯浅宗重という人がいます。湯浅城の城主です。この人の孫に明恵上人がいます。 紀伊水道に面した眺めのいいところに施無畏寺があります。明恵上人の従兄弟にあたる藤原景基が1231年に開創したと伝わります。本坊の境内 ここから少し山道を登ると本堂があります。桜の名所のようです。 明恵上人は栂尾高山寺を開山したことで有名で超人的な学僧という評価もあるようです。が、何故かいまいち知名度というか人気がないように思います。黒い鐘つき紐は、始めて見た気がします。 開山堂。鐘つき紐が大きな筆に見えてきます。 明恵上人を詳しく調べたわけではありませんが清廉潔白、無欲無私、修行重視などのキーワードが出てきます。つまり俗っぽさがなかった?海の見えるお寺は、いいものです。 明恵上人は文覚上人の孫弟子です。文覚は源頼朝の側近的な存在で、明恵の父、平重国は頼朝に殺されています。なんとも複雑怪奇な時代です。 撮影日:平成24年2月19日