荒神社(立里神社)

平成23年5月4日。この日は天野の里から高野山の真別処へ行き、
それから立里神社に行く予定でした。が、少し甘かったようです。
高野山の大門に近づくにつれて大渋滞。

高野の街中も車と人があふれ、食堂は行列だらけ、バスの停留所も行列ができる始末。当然車を停められず、真別処はあきらめ、やっとのことで高野龍神スカイラインへ抜けた。
 
荒(こう)神社は高野山からスカイラインを南下して左に入ります。
奈良県吉野郡野迫川村という所にあります。
 
 
スカイラインをそれてからも、道は悪くありません。アップダウンがきつめですが。
神社前の駐車場です。

 
 
高野山の標高は1000メートル前後。ここは1200メートルくらいのようです。

 
 
 
神社への登り口。
空海高野山を開くにあたり、伽藍繁昌、密教守護のため、板に三宝荒神を描いて古荒神の地に祀るとともに、檀上の鬼門にも荒神を勧請して高野山の大伽藍が成ったという伝えのようです。

 
 
 
頂上の社殿まで、このような鳥居が無数にあります。
この数だけでも信奉の厚さがうかがえます。

 
 
 
鳥居はまわりの木立にとけ込んでいます。

 
 
 
休憩しないとたどり着けない頂上に立つ社殿。

 
 
 
ほんに狭い空間に立っています。
それだけに、凛とした空気感があります。標高のせいか、気温も低めでした。

 
 
着いて間もなく、この方々が般若心経を唱え始めました。
すばらしい声と、すばらしいハーモニーが凛とした空間に響き渡りました。

しばし聞き惚れていました。
 
 
 
このきつい階段にもかかわらず、高齢の方もたくさんおられました。
(私はまだ壮齢のつもりです)

 
高野山への正しい参拝順序は、丹生都比売神社→立里荒神高野山らしいです。
地理的には高野山、立里荒神の順ですが、やはり場所的にはそうなのでしょう。
 
 
 
 
 
登り口までおりてくると、ちょうどこの説明板が設置された直後でした。
すごいタイミングです。(右にちょこっと写っている人が作業をしていた人です)

宮司さんらしき人が、出来たてのこの板をながめながら隣の人に
大峰山という山があると思うてる人が結構いはるけど、そんな山はあらしまへん」
と仰ってました。
 
え、そうなの?と思って調べてみると
確かに大峰山系(大峰山脈)はあっても大峰山はない。
普通、大峰山という場合は、山上ヶ岳さんじょうがたけ)を指すようです。
 
 
 
 
この日も黄砂で視界が悪かったのです。
視界良好の時は、大和高田の市街地も見えるそうです。

 
 
帰りは、高野龍神スカイラインを通らず県道733号、53号のルートをとりました。
少々不安がありましたが、予想以上にいい道路で、無事高野山に着きました。
またまた渋滞の中、大門に着いたのは午後4時でした。
 
それにしても、あのたくさんの人達はどうするんやろ?
これから帰るんやろか、宿坊に泊まるいうてもあれだけの人は無理やし。
近くに泊まるいうてもなぁ・・・などと、たわいないことを考えながら、
花坂向けて下って行きました。