005紀の国の由来をたどる


ヤフーからの引っ越し族、はじめての投稿。


わかやま歴史物語の005番ストーリーの表題は

   紀の国の由来をたどる ~伊太祁曽神社と木祭り~

紀の国の由来は伊太祁曽神社にあり!ということだろうか。







駅を出て南へ。すぐ民家の向こうに一の鳥居が見えてくる。
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鳥居や社殿は東向き。つまり西(出雲?)を向いて拝むことになる。  
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主祭神五十猛命(イタケルノミコト)。スサノオの御子で
新羅のソシモリから出雲や九州を経て木の国に鎮まったとされる。
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このイタケルがあちこちに木を植えて「木の神様」と呼ばれた。
その神が棲む国なので「木の国」、というのが今回のストーリーのようだ。


けれど、それより気になるのがやっぱりスサノオ
この近くに須佐という地名が残っているし、有田の須佐神社との繋がりも深い。
そして境内社にはスサノオとイタケルが降り立った出雲鳥上峯の磐が鎮座する。
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「ここは出雲の神を祀る神社です」と主張している。




イタケルと一緒に木を植えて回った妹の都麻津姫を祀る神社を探した。
前方に見える森だろう。伊太祁曽神社から北西に数百メートルくらい。
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道なりに行くと鳥居があった。
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文字がありそうな処を探したけれど、きれいに剥がれている。
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細い道を少し登る。灯篭が見えた。
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小さな祠があった。
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都麻津姫を祀る神社は、この周辺にいくつかあって行ったこともある。
が、ここは初めてだった。




もうひとつ、都麻津姫を祀る高積神社(下宮)。
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山の上にあるという上宮をはじめて目指した。
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石柱には「高積神社 自御本殿 是八町」とあった。
という字には「歩いて行く」という意味があるらしい。ここから歩いて八町ということか。



コンクリートの坂道が続く。この坂はきつい。特に下りがきつかった。
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どうやら近づいたらしい。少し手前でコンクリートは切れていた。
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梵字が彫られた石柱群。分岐点らしい。
ここから左に行くと神社。右は城ケ峰で和佐山城(1356年)跡があるそうな。
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分岐点からはすぐ、石垣の横を通り抜ける。右は崖。
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これ以上さがれなかったので、こんな写真に。
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よく手入れされている。
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今回調べてみると、
この高積神社も伊太祁曽神社と同様、元々は今の日前宮の地にあったらしい。




紀の国は、木の国。紀氏も、もともとは百済の木氏かもしれない。
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ヤマト王権が強大になる前
紀ノ川、有田川、熊野川の一帯は
出雲神を奉じる民のクニだったんだなぁ
とあらためて思った。