002加太は修験の入口
殺風景やなぁと思いながら眺めた工事中の和歌山市駅。
地元ではシエキで通じる。ちなみに和歌山駅はワエキ。
工事用の仮設塀にあった写真。この駅舎は知らない。生まれていない。
和歌山市は大都会、丸正百貨店はパラダイスだった幼い頃の駅舎。
成人し、社会人となった頃の駅。
仮設塀の前に佇み、しばし来し方を想う前期高齢者にならんとする男。
・・・そんなことより、加太行きの切符を買おう。
めでたいでんしゃはピンク色「さち」と水色「かい」の2種類あるらしい。
吊り革の長さが違う。何を意図したのだろうか。意匠?身長?
2両編成。出発時にはほぼ満席になっていた。
終点、加太駅。
山伏の存在は知っている。
修験道はあらためて調べても深すぎて分からない。
ましてや加太と修験道?イメージ的には、修験は山、加太は海。
葛城二十八宿経塚というのがヒントかもしれない。
駅から海岸方面に向かう。
旧加太警察署庁舎。
車は右方向。歩きは左方向。もちろん地元の車は左にも曲がる。
葛城二十八宿経塚というのは
で、もちろん行場でもあるらしい。
その第一番目が友ヶ島。
そこから和泉山脈沿いを東へ
一か所だけ明確に決めていた目的地がおそらくこの左手の山。
当たり。役行者堂。
右の石段を登ってゆく。左に赤い掃除機が・・・残念。
せっかくなので淡嶋神社へ行った。女性観光客のお目当てはここらしい。
この日、周辺のお店は休みだった。けれど
冊子に載っている先田商店だけは開いていた。海鮮浜焼きが旨いらしい。
春日神社。
役行者が当社を勧請して守護神としたことから
今でも毎年4月に聖護院門跡が大勢の山伏僧と参拝する、らしい。
神武東征の際、紀国造氏の祖である天道根命が二つの神宝を奉じて
加太浦に上陸し、頓宮を造営して天照大御神を祀ったことに始まる。
二つの神宝、神鏡と日矛は日前神宮・国懸神宮のご神体となった。
大勢の釣り人がいた。
加太は
と思った。
けれど「わかやま歴史物語100」は修験道ストーリーにした。
取捨選択、思い切り、想い入れがないとそうはいかないだろう
という気がした。